2019年12月13日金曜日

マンゴーヒルインの静謐なたたずまい (1)



このホテルは、ダウンタウンとヤンゴン空港の中辺にあたり空港に近いために観光客が帰国する前日に1泊することが多い。しかし、ここのところ客は激減。ひょっとするとベルギー人とかフランス人が1,2人泊まるのを見かけただけ。
部屋にテレビもない、冷蔵庫もない、町の喧騒もない緑に囲まれた静かなところだ。
私と同様、このホテルのファンである鈴木愛さんは、
月に2回くらいは、宿泊される。京都大学の野生動物調査員。
「ここがなくならなければいいがと心配しています。以前は、予約が取れないくらい人気があったんです。
経済制裁ということは、こういうことなんですね。」と言われた。


極楽 極楽
この椅子は、オーナーのパラダイスに生えた竹で作った特注の椅子。
オーナーのホーチミンが朝の9時になると決まってこの椅子に掛けて新聞を読む。
私も試みに座ってみた。深く身を沈めて空を見る。
マンゴーの緑の葉の間をちょうちょが飛んでいる。さわやかな風が頬をなでる。
素敵な椅子だ。私も作ってみたい。と言ったらホーチミンが
分解して持って帰ったらいい。と言った。

サンビョウ(玄米がゆ)の朝食。
ちょっと多すぎるんじゃない?
なんの、これを2杯頂くんです。


朝食を摂っていた時、チーガン(カラス)がやってきた。ある朝は、見る間に21羽が舞い降りてきた。
長年シンガポールで看護師をやっていたニョニョさんが
「シンガポールでは、カラスを銃で撃ち殺すのよ。シンガポールは、とてもきれいな都市なの」と言った。
私は、ドキッとした。私の町では、時々カラス駆除の町内放送が流される。
昔の”夕焼け小焼けで日が暮れて山のお寺の鐘が鳴る。・・・・・・
カラスと一緒に帰りましょ”
の風景はどこかに残っているだろうか。


私の朝食の定位置。ガーデンテーブル。こんな贅沢をしていて本当にすみません。


玄関前の椅子においてあるのは、托鉢用の食物。
尼さんが現れると、スリッパを脱いで恭しくお布施をする。









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